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神のかすかな細い声 -AMF2011への期待
ピーター・ツカヒラ(カルメル・アセンブリー)
主は仰せられた。「外に出て、山の上で主の前に立て。」すると、そのとき、主が通り過ぎられ、主の前で、激しい大風が山々を裂き、岩々を砕いた。しかし、風の中に主はおられなかった。風のあとに地震が起こったが、地震の中にも主はおられなかった。地震のあとに火があったが、火の中にも主はおられなかった。火のあとに、かすかな細い声があった。エリヤはこれを聞くと、すぐに外套で顔をおおい、外に出て、ほら穴の入口に立った。すると、声が聞こえてこう言った。「エリヤよ。ここで何をしているのか。」(列王紀上19:11-13)
バアルの預言者たちとの対決の後、エリヤは気分が落ち込み、洞窟に隠れました。神が彼を訪れた時に、彼は命じられた通り洞窟から出て山の上に立ちました。最初に激しい風が吹き、地震と焼き尽くす火が続きましたが、これらの中には神はおられませんでした。激しい地震と火の後の穏やかな風の声で、神は預言者に語りかけたのです。
神の声はエリヤを混乱と絶望の中から呼び出したのです。神はエリヤに、彼はもう用済みになったのではなく、まだそのしもべを通して達成すべき力強いわざがあると告げたのです。
風、地震、火に続くもの
第二次大戦後の日本に激しい変革の風が吹き続け、日本民族は悲惨な敗戦の灰の中から立ちあがり、現代の経済大国に変容を遂げました。そして今年3月には、破壊的な津波を引き起こした地震と、多くの放射性物質をまきちらし国際的な危機を引き起こした福島の原子力発電所の「火」によって日本民族は揺さぶられました。日本の人々は近代化の「風」の中にも、巨大な「地震」や危険な「火」の中にも神を見いだしませんでした。
しかし、穏やかな神の霊の風の中から、神は日本に語りかけておられます。「あなたはここで何をしているのか」。「あなたがたはなぜ、自分を犠牲にして働き続け、ここまでやってきたのか」。「あなたの目的や召し、神にあたえられた運命は何なのか」。神は日本に、信仰で答えるように呼びかけ、この時代にまだ日本によって達成されなければならない重要な事があると語っておられるのです。
中田重冶師は、神のイスラエルに関する計画と日本の人々とに深いつながりがあると見ていました。彼は信徒にイスラエルのために祈るように教え、神の恵によって全てのイスラエルは救われると信じていました。今、イスラエルのユダヤ人が救われ、各地で新しいコングリゲーションを作ると言う形で、中田師が予見していた事が起こりはじめています。妻と私はこれらの新しいコングリゲーションの一つの設立に携わり、今年20周年を祝う予定です。パウロの預言によれば、諸国民の完成が先に起こり、そして全てのイスラエルは救われるのです。この完成のために、日本の霊的覚醒は不可欠の要素です。
「神の津波」と日本
イスラエルのカルメル山から、私たちは日本のために祈り続け、民族を巨大なリバイバルがおおいつくすために、破れ目に立っています。インド洋で強大な地震と津波が発生する1年前の2003年に、私はアジアに起こるであろう大きな霊的覚醒と、そのイスラエルとの関係に関する本、「神の津波」を出版しました。
その約70年前の1932年8月に今回の津波が襲った海岸で、中田師は聖会を開催しました。この聖会で彼は初めてイスラエルのために祈るように信徒たちに教え、ここからイスラエルへの祈りが日本中に広がって行ったのです。サタンが日本を滅ぼそうとした災害が、もうすぐ神によってリバイバルの「津波」に変えられると、私は信じています。
今年11月のアジア・メシアニック・フォーラム2011で、日本の皆さんに会える日を待ち望んでいます。日本で大きな霊的覚醒を起こすためのカギの一つは、イスラエルが全ての民族の一例として神に選ばれているの日本のクリスチャンが理解する事です。神の日本への計画が達成されるためには、日本人が神のイスラエルへの計画と正しい関係を持つ事が重要なのです。
アジア・メシアニック・フォーラム2011には、イスラエルから私を含めて5名の講師が参加して、イスラエルや神の計画について語り、皆さんと共に日本のリバイバルのために祈りたいと思います。神がこのフォーラムを用いて、私たち全員に神の命をあたえる霊を注いでくださるよう祈っています。